カリタス小学校
カリタス学園
3年1組

年2組からのトピック

■年間のテーマ
「わたしたちのMusic!」

 一学期から楽器作りを進めてきた子どもたち、当初から「みんなで演奏会をする!」ということを目標にしてきました。そこで演奏会を2月下旬の学習発表会でやることに決め、それに向かって作業を進めていきました。
 しかし演奏会の1ヶ月前でのまだまだ楽器は完成せず… 見通しも立たず途方にくれそうになりながらも、諦めずにがんばりました。

 「グラスハープ」「弦楽器」「木琴」「ジェゴッグ」「カリンバ」「笛」の6つのグループに分かれてまずは楽器の完成を目指します。
 「グラスハープ」はちょうど良い音階の出せるグラスを探すのに苦労しながらも、早い段階から音も出るようになりました。曲の決め方や練習のありかたでグループ内で意見が食い違ってしまってなかなか進まないようなこともありましたが、みんなで乗り越え、きれいなハーモニーを奏でることができるようにまでなりました。
 「弦楽器」も音はすぐにでるようになったのですが、みんなで同じ音階を出そうとすると途端に難しさが増しました。弦をピンと張るためにネジの部分を工夫し、弦の長さを調節して同じドレミが出せるよう作業をくり返していきました。当初はサンシンのような形状の楽器を多く作っていましたが弦をたくさんはった琴のような形になっていきました。またネックを曲げると音が変わるオリジナルサンシンも健在です。
 「木琴」は音がなかなか響かず、音階も合わず、苦労しました。音楽室の本物の木琴を参考にしたり、音楽の先生に相談したりしながら、なんとかいい音のでる木琴を作ることができました。音階は、木材の長さが数mm変わってしまうだけで合いません。微妙な調整に最後まで粘り強く取り組みました。
 「ジェゴッグ」は本来は竹の筒を上からヒモで吊すのですが、技術的にも時間的にも及ばなかったため、台の上に竹をのせる形に変更しました。音階もどうしても調整できず、本来のジェゴッグも音階にはなっていないことから、ドレミを作ることはやめて、演奏会のためにそれらしい音を探して演奏することにしました。
 「カリンバ」もひとつの音を調整しようとすると全部の音がずれてしまうため、ひとつずつの音階を作ることはやめて、できた音が何の音なのかを調べて演奏会に使える音を見つけて演奏することにしました。
 「笛」はハーモニカ型、フルート型、長さを変えられる笛、と様々な種類の笛を作ってきましたが、音が突然でなくなったり音階が合わなかったりと不安定でした。いろいろ試していった結果、一番安定するのは一学期にも作っていたリコーダー型でした。あの頃よりも紙の切り方も穴の開け方もストローの付け方もしっかりすることができるようになり、安定感のあるいい音のするリコーダーを作ることができるようになりました。

 こうしてグループごとに楽器を完成させた子どもたち。クラスみんなでやる曲も「キラキラ星」と決め、練習に励んできました。2学期始めに作っていたリズム系楽器でも「幸せなら手をたたこう」を音楽の先生にノリノリのサンバヴァージョンににアレンジしていただき、演奏することにしました。
 1年間かけて作ってきた楽器たちを使っての演奏会は、大成功!手作り楽器では音量がなかなかでなかったものの、みんなで心をひとつに、「わたしたちのMusic!」を完成させることができました!
 体育館でのクラス発表の他に、教室ではグループごとにも発表し、一年間の活動をみなさんに披露することができました。

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