平成30年の中高のマルグリット祭は
9月23日（日・祝）と24日（月・振替）の両日に行われました。
当日は天候にも恵まれ、
校内では文化祭ならではの華やいだ雰囲気の中、
各ブースとも盛況のうちに無事に終えることができました。
同窓会は、今年も喫茶「シャリテ」として参加いたしました。
「カリタスの慈しみ深き愛でマ祭を彩れ！」をスローガンに
心を込めてお見えになったみなさんにおもてなしさせていただきました。
例年好評いただいておりますワッフルや生クリーム大福、
チーズケーキに今年はゼリーも加え、すべて早くに完売！
室内を見渡せば、しばらくぶりの母校を懐かしむ同窓生や、
生徒さんの活躍を見に来られたご家族、
興味深々にパンフレットに見入る小学生たち。
また、学校見学にいらしたご家族などが一休みされていて、
みなさん笑顔がいっぱいでした。
前日準備で装飾を担当して下さった高3生のみなさん、
当日のお手伝いに来て下さった卒業生のみなさん、
ありがとうございました。
私たち役員も、来年もマ祭で青春時代を思い出したいと思いました。

「死者のためのミサ」は、平成３０年１１月１１日（日）
学園チャプレン保久要神父様司式のもと
カリタス学園聖堂にて行われました。
今年も過去10年に遡って逝去された学園教職員、卒業生の
お名前を記念していただきました。
当日は７組のご遺族と同期生や先生を追悼する10名の同窓生、
そしてS r.ベルニエ理事長をはじめとする
学園教職員、シスターのみなさまにも参列いただきました。
静寂した雰囲気の中、参列者ひとりひとりが故人を偲び、
またここに集まったことに感謝することが出来ました。

ミサの最後に参列者全員でカリタス学園校歌を歌いました。
この校歌は、私たちが知る音よりもキーが高く、
同窓生は少し驚かれたようでしたが、それは60年近く前に
Sr.セシリア・レサールが作曲された時の
オリジナル楽曲であったからでした。
あざみ野修道院に保管してあった原譜をコピーし、
オルガン奏者太田恵さん（K12）がバイオリン奏者の
佐藤るりさん（K12）に声をかけてくださり、
お二人の演奏で再現していただきました。
オルガンとバイオリンの音色に癒されました。

来年の「死者のためのミサ」は１１月第２日曜日を予定しております。
卒業生の皆さまはどなたでも参列できます。

　シャリテにてお知らせしましたように、私は理事長としての任期満了に伴い2018年3月をもって学園を退職いたしました。

　カリタス学園には33年間在籍し、カリタス小学校での28年間の勤務に続いて6年前に理事長に就任しました。この6年間は、学園の責任者として学園の課題を克服するため、私なりにできる限りの力を尽くしてまいりました。

　中でも短期大学を閉じたことは卒業生の皆様にとりましては痛恨の出来事と承知しておりますが少子化と短大離れの影響を受け、どんなに努力を重ねても数年後の存続が危ぶまれるという厳しい経営環境を受けての決断でしたので、どうぞご理解いただきたいと思います。

　ところで今から30年先は全国の小学校と中学校の1/3が少子化の為に廃校になるという見通しが報道機関を通して発表されています。この状況を考えますと、創立70周年を迎える2030年度にはカリタス学園自体の募集環境に厳しい転機が訪れることは明らかです。それを「過ぎ越す」ためには、教職員の不断の研修、研究を強化して教育の内容と質をいっそう高めるとともに、仕事を持つ共働き世帯の方々を視野に入れた幼稚園と小学校の募集環境の改善策を速やかに講じる必要があります。また、中高におきましても有力なカトリック大学との連携を深める等、募集環境改善のための抜本的な改革に着手することが迫られていると思います。

　これまでのカリタス学園の伝統を大切にしつつも、その殻を超えてキリストの福音を伝えるミッションスクールとしての立ち位置を将来に向けての価値観の軸に据え、そのために今何をするかを考えて実行していくことが今後の学園には求められます。

　2年後に迫った創立60周年、そして70周年という節目の年におけるカリタス学園が学園の次代を担うリーダーと同窓生の皆様による支えの下、力強く歩まれることを心より願っています。